幼少時代をイギリスで過ごし、ジュリアード音楽院プレカレッジ及びカレッジにてマーティン・キャニン氏、そしてミシガン大学にてローガン・スケルトン氏に師事。バッハから近現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、ポール・モラヴェック(2004年ピューリツァー賞)、そしてアルベルト・コッラ等のピアノ四重奏作品の世界初演を手がけ、室内楽奏者としても米国国立交響楽団員やジェイムス・ダナム氏(元クリーブランド弦楽四重奏団)と共演。これまでにバッハ国際、ヤナーチェク国際、ヒルトン・ヘッド国際、ニューオーリンズ国際等のコンクールでディプロマや入賞。ライプツィヒのゲヴァントハウスやチェコ共和国にてソロリサイタルを演奏。また拠点のアメリカ国内や日本にてソリスト、そしてクラリネット奏者マキシム・シュトライコフと共にシュトライコフ=田中デュオの一員としてアマデウス音楽祭オーケストラとの共演やCSU Sacramento Piano Series、Distinguished Artists Lecture and Concert Series、Dame Myra Hess Memorial Concert Series、五反田文化センター音楽ホールや杉並公会堂で出演している。
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ロンドンで生まれ、5歳でピアノのレッスンを始め、その後日本と米国で研鑽を積み、
ジュリアード音楽院でマーティン・キャニン氏に師事。修士号と博士号は、ミシガン大学で全額奨学金を受け、ローガン・スケルトン氏に師事。その間、彼女はレオシュ・ヤナーチェクの作品の演奏と研究に専念し、数年間に及んで夏期にチェコ共和国でミロスラフ・ブレイハ氏と故イヴァン・モラヴェッツ氏に師事した。
Today’s Zaman(トルコ)から「目まぐるしいスピードと繊細さですべての演目を演奏した」ピアニストとして賞賛され、General-Anzeiger Bonn(ドイツ)からは「非常に高い技術レベル」と賞賛された田中美鈴は、注目に値する個性的なアーティストの一人である。
ライプツィヒのゲヴァントハウスやモーツァルト博物館(プラハ)、そしてニューヨークのアリス・タリー・ホール等での演奏の他、拠点を置いているアメリカ国内では、アマデウス音楽祭オーケストラと共演。そしてCSU Sacramento Piano Series、Distinguished Artists Lecture and Concert Series、Dame Myra Hess Memorial Concert Series、等に出演している。更に、過去数年の間に古楽器にも興味を持ち、北米有数の古楽器コレクションであるFrederick Collectionのコンサートシリーズに出演している。
コンクール歴では、バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)、ヒルトンヘッド国際コンクール、コシチュシュコ財団ショパンコンクール、ヤナーチェク国際コンクール、ポーランド国際ピアノフェスティバル・コンクール、ボルダー・バッハ・フェスティバルの「ワールド・バッハ・コンペティション」、ダニエル ルーテンベルク室内楽コンクール等での入賞、ファイナリスト、セミファイナリストが挙げられる。
最近では、デュオパートナーであるクラリネット奏者マキシム・シュトライコフとのアルバム「エピローグ」がリリースされた。このアルバムでシュトライコフ=田中デュオは、ブラームス、サン=サーンス、そしてプーランクの 3 人の主要な作曲家の最後の室内楽作品である 4 つのクラリネット・ソナタを探求している。これらの作曲家達はそれぞれ晩年にクラリネットの豊かな音と魂のこもった表現力に魅了され、この楽器を通して一生の知恵と経験を活かし、全盛を極めた。
ソロデビューアルバム「Misuzu Tanaka in Concert」においては彼女にとって常にインスピレーションの源となっているJ.S.バッハとヤナーチェクの作品を収録している。今シーズンの録音プロジェクトでは、「Preludes, Reflections, Resonances」と題したラフマニノフ、プロコフィエフやヤナーチェクといったスラブ系作曲家達の作品の収録を予定している。